ということで今回のお題はアクティブファンドとインデックスファンドの比較です。
よく言われていることですけど
アクティブファンドのほとんどはインデックスファンドに勝っていない
という話です。
折原もアクティブファンドとインデックスファンド両方に投資している身なので
この話本当なのかなと密かに気になっていました。
なので、今回はアクティブファンドの何割が実際のところインデックスファンドに負けているのかについて検証してみました!
どこにデータがあるの?
ということでネットで探してみました。
spivaというサイトがあります。
このサイトでは、アクティブファンドとインデックスファンドの比較を様々な角度で行っているサイトです。
ネット上でもアクティブファンドとインデックスファンドで比較すれば長期的に見ればインデックスファンドが勝つという数字の根拠は結構このサイトから来ているみたいです。
というわけで、このサイトからデータをちょこちょこ引っ張ってみようと思います。
アメリカ
まずは資本主義の本場アメリカです。
S&P 500というのは日経平均株価のアメリカ版のようなものです。
アメリカだと5年間でアメリカの主要な大企業の平均的な成長を超えるような利益をもたらすアクティブファンドは約23パーセント、つまり単純に考えると勝率は2割ちょいって感じですね。
そう思うと結構しょっぱいですね。
もうちょっと詳しく見てみます。
ファンドカテゴリー | 比較対象 | 5年間 | 3年間 | 1年間 |
Large-Cap | S&P 500® | 76.49 | 78.64 | 63.46 |
Mid-Cap | S&P MidCap 400® | 81.74 | 83.28 | 54.18 |
Small-Cap | S&P SmallCap 600® | 92.9 | 93.59 | 72.88 |
Multi-Cap | S&P Composite 1500® | 81.01 | 82.42 | 60.84 |
Domestic Equity | S&P Composite 1500® | 80.13 | 82.12 | 57.98 |
Large-Cap Growth | S&P 500 Growth | 66.31 | 66.67 | 36.29 |
Large-Cap Core | S&P 500® | 88.1 | 89.67 | 71.38 |
Large-Cap Value | S&P 500 Value | 75.08 | 68.73 | 42.01 |
Mid-Cap Growth | S&P MidCap 400 Growth | 73.08 | 81.13 | 31.54 |
Mid-Cap Core | S&P MidCap 400® | 91.06 | 88.98 | 77.59 |
Mid-Cap Value | S&P MidCap 400 Value | 87.88 | 87.93 | 75.47 |
Small-Cap Growth | S&P SmallCap 600 Growth | 86.49 | 86.6 | 42.05 |
Small-Cap Core | S&P SmallCap 600® | 99.56 | 99.15 | 93.31 |
Small-Cap Value | S&P SmallCap 600 Value | 100 | 93.16 | 90.72 |
Multi-Cap Growth | S&P Composite 1500 Growth | 75.81 | 81.97 | 52.78 |
Multi-Cap Core | S&P Composite 1500® | 91.38 | 94.9 | 76.17 |
Multi-Cap Value | S&P Composite 1500 Value | 79.59 | 79.63 | 56.6 |
5年間の勝率だとほぼ7割以上のアクティブファンドが市場の平均的な成長率に負けています。
ここまではっきりと勝率に差が出ると、アクティブファンドなんかよりインデックスファンドに投資したほうがいいってはっきりしてる感じがします。
ちなみにS&P 500のチャートはこんな感じ
最近はちょっと値が下がっているんですけど一時はリーマンショックのころから約9年で4倍近い値段になってます。
市場がここまで成長しているのだからそりゃ、これを上回るペースで利益を上げるというのは生半可ではないですよねそりゃ。
アクティブファンドが勝ちにくいというのが何となくわかります。
日本
ということでお次は日本です。
早速見ていきましょう。
なんと日本の場合にはインデックスファンドの45%が五年間で勝つ、つまり逆に言えばアクティブファンドのうち55%がインデックスファンドより成績がいいという結果になりました。
もう少し詳しく見てみます。
ファンドカテゴリー | 比較対象 | 5年間 | 3年間 | 1年間 |
Japanese Large-Cap | S&P/TOPIX 150 | 44.97 | 30.64 | 28.83 |
All Japanese Equity | S&P Japan 500 | 54.35 | 39.16 | 26.87 |
Japanese Mid- and Small-Cap Funds | S&P Japan MidSmallCap | 40.85 | 27.63 | 16.56 |
日本の中小株を取り扱うアクティブファンドが一番勝率がよかったみたいですね。
5年間で6割のアクティブファンドが市場の平均的な成長に勝ってます。
あの有名なひふみ投信も日本の中小型の株を対象にした投資信託でしたね。
この勝率の違いは日本のアクティブファンドのほうが、アメリカのアクティブファンドより優秀だ、ということなのでしょうか?
ここで、日経平均のチャートを見てみましょう。
確かにここ五年ぐらいは成長してるのですが
ご存知のとおり日本はいまだにバブル期の最高値を更新できず、リーマンショックの頃の値段から行ったり来たりしている状態でほとんど市場が成長していないんですよね。
まさに横ばい低空飛行
アメリカとはえらい違いです。
ここが日本とアメリカでアクティブファンドの勝率が違う主な理由のようです。
というよりかはどうやらそもそも日本の株式市場がそもそも成長していない、というのが正解のようですね。
まとめ
というわけで今回の結論は
アメリカ株なら、インデックスファンドのほうが断然有利。
日本株なら半々ぐらいでインデックスファンドのほうが圧倒的に有利というほどでもない。
ただし、日本はそもそも市場そのものが大きく成長していないのでインデックスファンドに勝てていたとしてもそれがイコール、大きな利益を残せているかといわれれば、そこは微妙かも
なんてところだと思います。
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