以前にこのブログでは、インデックスファンドとアクティブファンドではどちらが有利かというようなことを話題にしました。
結論から言えば、どの国のインデックスファンドと比較するかによって差はあれど概ねインデックスファンドが有利という結果でした。
で、その記事を書きながら折原は一つ大きな疑問を持ちました。
それが
そもそもインデックスファンドの平均的な成長率ていくらなの
てことです。
インデックスファンドは株式指標に連動した動きを見せる
そもそもインデックスファンドとは株式指標に連動した成長を目指すものです。
なので基本的にはインデックスファンドの成長率と市場の成長率は一致することになります。
ですから、今回はインデックスファンドが目標としているような株式指標の成長率を見ていけばいいということになります。
代表的な株価指数
インデックスファンドが目標とする代表的な株価指数としては、以下のような指数を挙げることができます。
それぞれ軽い説明とチャートから成長率を見ていきたいと思います。
日経平均株価
まずは日経平均株価です。
この指数はご存知の方も多いと思いますが日本を代表する225銘柄の上場株式の平均株価をとったものがこの日経平均株価になります。
ちなみにチャートはこんな感じです。(10年分です。)
この10年分のCAGR(年平均成長率)を出そうとすると以下のようになります。
2009年の初めの値段が7953円、2018年の終値は20657円なので10年で結構な伸び方してます。
10年間のCAGR(年平均成長率)は、10.02%になります。
ひえー!すごいですね。
未だにバブル期の最高値を更新できていない日本市場ですが、リーマンショックから投資を続けていた方は単純に考えると原資の3倍近い額になっているってわけですね。
夢ありますね
ちなみに2014年の始値は15927円なので
5年間のCAGR(年平均成長率)は、5.34%なります。
ここ五年間は成長も鈍っているようです。
以前、日本のアクティブファンドのここ5年の日経平均への勝率がほかの国に比較して異様にいいという話をしましたがこのあたりが原因のようです。
ちなみにこの5年間のペースで成長したとしてもだいたい12年で最初の原資は2倍になります。
やっぱりちりも積もればですね。
TOPIX
TOPIXとは東証株価指数の略称で、東証一部に上場された約2,000の株式銘柄を対象にした指数です。1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化しています。
チャートはこんな感じ
こちらも10年で結構伸びてますね。
日経平均と同じく5年間、10年間のCAGR(年平均成長率)を出していこうと思います。
2009年の始値 859.24
2014年の始値 1407.51
2018年の終値 1494.09
というわけなので
5年間のCAGRは1.20%
10年間のCAGRは5.69%
になります。
日経平均以上にこっちのほうが厳しい結果になりましたね。
特に、ここ五年は1.2%しか年間で成長していないんで倍になるのに約70年かかることになります。
まあまあひどい結果ですね。ほぼ低空飛行です。
日経平均よりもTOPIXのほうがより東証一部全体を含めた指標になっているので、この結果から、日本の株式は全体で見ればやはり低成長なんだろうなといわざるを得ないとおもいます。
S&P 500
うってかわってここからは海外株式に使われる指標を見ていきたいと思います。
まず始めはS&P 500です。
簡単に説明すると、アメリカを代表する500の企業の時価総額の加重平均によって算出される指標です。
日経平均のアメリカ版という感じですね。
チャートはこんな感じ
かなりの右肩あがりですね、これは期待できそうです。
2009年の始値 812.28
2014年の始値 1777.35
2018年の終値 2666.76
というわけなので
5年間のCAGRは8.45%
10年間のCAGRは12.62%
・・・すさまじい伸び率ですね笑
10年の伸び率だと6年間で原資が2倍に、5年間の伸び率でも9年あれば原資が2倍になります。
本当伸び方が激しすぎますね笑
こりゃバフェットさん含めてみんな口をそろえてアメリカに投資しろっていうわけです。
日本なんかよりよほど成長し続けています。
これだけ高成長を続けているのにまだ人口も増え続けているのですからアメリカってほんとすごい国ですね。
ただ、注意したいのはそれでも暴落はちょこちょこあるってことだと思います。
当たり前ですが完全な右肩上がりってわけでもないです。
例えば、リーマンショックを例に挙げるなら、2007年10月に記録した金額まで回復するのに、2013年の2月までかかっています。
実に6年近く含み損だったわけですね。
このようなことが今後も起こる可能性はもちろんゼロではないので、そのような不況時に含み損の状態で我慢して持ち続けることができるのか、というのは投信投資を行う上で本当に大切な要素になると思います。
さて、お次は・・・と行きたいところですが長くなったのでここでいったん切りたいと思います。
ダウ平均以降の説明は明日に持ち越そうと思います。
それでは
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